18時5分
客電が落ちると モニターに流れた文字は・・

「まだ記憶に新しい、衝撃的な訃報からはや4年 あのRonnie James Dioがこの世を去り・・・」

と今回のメインテーマである、がんで闘ったアーティストへエールを送るべく,この企画に賛同したアーティストが集結、一夜限りのドリームセッションがくりひろげられる、と言った内容が映し出された。

まずオープニングアクト、RE-ARISEによるDIOのトリビュートセッション、RAINBOWのSTARGAZER〜LONG LIVE ROCK’N ROLLとながれ、オーディエンスは徐々に熱気に包まれていく。

スクリーンに「ギルド」の文字が映し出されると会場の大半のオーディエンスが立ち上がり、M1『ウソじゃない』で一気に全開でスタート!
何を隠そう、このギルドというバンドはデビュー前の大阪専門学校時代に樋口宗孝氏に見いだされ、レコーディング、ライブパフォーマンス、はもちろんの事、音楽だけではなく、「人」としての教育を施し、手厚くプロデュースしたバンドである。ミュージシャンとして一人前になる前に、人としてどうあるべきか?氏のモットーを忠実に受け継ぎ、ここまで大成してきたバンドである。
もはやビジュアルという概念を脱ぎ捨てて、立派な「音楽人」とさえみうけられた。
M5はそうした氏から継承するDNAの全てを含有する『BURNIG LOVE』バンド全てに氏の気持ちが乗り移った崇高なパフォーマンスを披露してくれた。

会場に聞き覚えのあるフレーズが流れ出す・・・ 山本恭司氏が自作の音源にあわせてギターを奏でる、なんと『RUNAWAY FROM YESTERDAY』である。1983年、樋口宗孝ソロアルバム『破戒凱旋録』(DESTRUCTION) での二人の共演作である。この日の演奏は樋口宗孝氏への哀悼の意が深く感じられ、とくに感情的なエンディングでは魂が乗り移ったかのようだった。
そして、満園庄太郎氏が登場すると、ステージに狭しと並んだ10台のドラムセットにスタンバイしたドラマー陣を紹介、樋口宗孝氏の弟子のshuji氏 、一番の理解者とでもいうべきLevin氏 、プロデュースのギルド宏一氏、後輩ともいえるHIMAWARI氏、病床に伏したときに見事代役をこなしたスーパードラマー菅沼孝三 氏、ポスト樋口宗孝氏として重責を果たした本間大嗣 氏、女性ハードロックのクィーン角田美喜 氏、がんを体験、見事に復活した小林香織氏 、新世代メタルドラマーKenT氏、と次々に紹介され、そして今回のメインゲストDEEP PURPLEのIAN PAICE氏が紹介されると、会場は歓声の渦に包まれた。
そして、10台のドラマーがアンサンブルでのパフォーマンスは圧巻である!そこからなんと映像には樋口宗孝ドラムプレイが映し出される。そのドラムに対抗して全ドラマーが対抗、ドラムバトルがスタート。各ドラマーがそれぞれのキャラクターで特性を表現した他に見る事が出来ない貴重なドラムショウであった。

続いてスクリーンには、MUNETAKA HIGUCHI TRIBUTE の文字が浮かび上がり、樋口宗孝氏の映像で埋め尽くされたSO LONLYが映し出された。
曲のもつパワーもそうであるが、この映像を見て涙を流さない人はいない、というほど、感動深い作品であった。曲が終るとともに、あの名曲S.D.Iのイントロが・・・。ステージにはヴォーカルにDIOKEN氏,ギターはギルドYOSHIHIRO氏,ベースは山田直子氏、ドラムはギルド宏一氏。スペシャルセッションがスタート。二度と見れないドリームセッションは、続いてベースに寺沢功一氏、ドラムは本間大嗣 氏、曲はなんとCRAZY DOCTOR。このメンバーでこの曲を聴くなんてことはだれも予想は出来なかったはず、久しぶりの本間大嗣 氏のこの演奏は圧巻。

そして、再びIAN PAICE氏が登場、DEEP PURPLE SESSIONがスタート。
ヴォーカル浪岡真一郎氏、ギター山本恭司氏、ベース満園庄太郎氏、オルガン岡垣正志氏によるBURN。あのフレーズがこんなに身近に見れるなんて、まさに夢のようである。
ベースに寺沢功一氏、そして島紀史氏が加わり、BLACK NIGHTへ続く。ここでヴォーカルがKENNETH ANDREW氏、ベースに山田直子氏へスイッチ。オルガンソロからLAYが始まると、GEORGE MURASKI氏が見事なパフォーマンスを魅せる。そしてあの印象的なメロからHIGHWAY STARがスタート、ベースは満園庄太郎氏。そのまま大歓声のまま本編が修了すると、そのまま、ENCORE曲SMOKEON THE WATERへ突入。今日参加した全員がステージに集結、フィナーレを迎えた。
カーテンコールでは、IAN PAICE氏による挨拶により締めくくり、この熱いショウは終焉した。
今回のこのイベント、がんと闘ったアーティストへの哀悼の意を込め、また、がんと闘っているアーティストにエールを送る目的で行われたもので、身近なところでは肝細胞癌で亡くなった樋口宗孝氏を偲び、生前親交のあるメンバーがこのイベントに出演した形となっている。今までの追悼ライブとはひと味違ったショウではあったが、これだけの錚々たるアーティストが集結して、見事なパフォーマンスを披露したことは本当に素晴らしいものだし、また、樋口宗孝氏の存在は、まだまだ大きく、影響力のあるものだということを改めて感じた一日であったことを最後に付記したく、近い料来のIAN PAICE氏の再単独来日を望みたいものである。